traceroute(8)


パケットが到達するまでの経路を調べるコマンド
tracerouteは、IPプロトコルの "Time-To-Live(TTLフィールド)"
を巧妙に利用して、目的のホストまでのゲートウェイをリストアップ
します。

起動方法
tarceroute [-m ホップ数] ホスト

出力は、順番に
ホップ数(ゲートウェイの数)
ゲートウェイとなったマシン名とIPアドレス、それに
tracerouteが1つのTTLごとに出した3つのパケットそれ
ぞれに対するパケットの往復時間(ミリ秒)が得られます。

例として192.168.1.2のホストから192.168.2.3へtraceroute
したときの、コマンド入力と出力結果は

%traceroute 192.168.2.3
traceroute to 192.168.2.3(192.168.2.3),30 hops max,40 byte packets
1 melchior(192.168.1.1) 1.625 ms 1.175 ms 1.167 ms
2 yuka(192.168.0.2) 1.838 ms 2.050 ms 1.974 ms
3 nami(192.168.2.3) 2.700 ms 2.060 ms *

となり、目的のホストであるnami(192.168.2.3)へ到達するま
での間にmelchior,yukaという2台のゲートウェイを経由して
いることと、それぞれの間の転送速度がわかります。
(応答のないパケットに対しては "*"が表示されます)

パケットが到達しないときは
%traceroute 192.168.2.3
traceroute to 192.168.2.3(192.168.2.3),30 hops max,40 byte packets
1 melchior(192.168.1.1) 1.625ms 1.175ms 1.167ms
2 yuka(192.168.0.2) 1.838ms 2.050ms 1.974ms
3 * * *
4 * * *
5 * * *
  ・
  ・
30 * * *

目的とするホストまでパケットが届かず、3ホップ目以降
"* * *"となっています。これにより、目的となるホスト
namiの障害(休止中とかネットワークインターフェース関連
の生涯/設定ミスなど)や、2ホップ目のyuka(192.168.2.1)
でのルーティングが正しく行われていない、などという可能
性が考えられます。

Windows95&WindowsNTの場合

コマンド名は、「tracert」です。UNIXの[-m ホップ数]に相
当するオプションは [-h ホップ数]です。
・-mオプションで指定しないと30ホップまでしか調べません。

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